ストレスマネジメント 第2回
第2回:ストレスコーピング
今日のテーマはストレスコーピングです。ストレスコーピングとは、さまざまな場面でストレスを感じたとき、上手にストレスに対処する方法のことを言います。
前回のストレスマネジメントでは、ストレスマネジメントの必要性やストレス反応、ストレスが引きおこす問題などについて学びました。
今回はストレスマネジメントの実践編として、下記のワークを通じて、今の在宅でのストレスのモニタリングやコーピングについて考えていきたいと思います。
【ワーク1】
最近の体調はどうでしたか?ここ1,2週間の体の調子、心の調子をふり返ってみましょう。
【ワーク2】
あなたにとって、在宅生活でのストレッサーはなんでしょうか。上位3つを挙げてみましょう。
(例)ストレスの種類
【ワーク3】
ワーク2で挙げたストレッサーによって、あなたにどのようなストレス反応が出ましたか。それぞれのストレッサーについて書き出してみましょう。
(ストレス反応の例)
・心理面に現れるもの
不安・緊張・怒り・イライラ・興奮・混乱した状態・落胆・憂鬱な気分・不満・抑うつ
・身体に現れるもの
動悸・冷や汗・胃痛・下痢・手の震え・筋緊張による頭痛・頭重感・疲労感・食欲低下・不眠・めまい・ふらつき
・行動に現れるもの
遅刻・欠勤・ミス・アクシデント・口論・トラブル・飲酒量の増加・喫煙量の増加・事故・薬物
ストレスコーピングの種類
ストレスコーピングにはさまざまな方法があります。
・ストレスを避ける、環境を変える
(例)苦手な人がいるので他の部署に異動をお願いする、仕事や労働時間を減らしてもらう
・気晴らし、気分転換
(例)散歩、おいしいものを食べる、お風呂にゆっくりと入る、好きなTVを見る、友達と電話する
・運動やエクササイズ
(例)ジョギングをする、ジムに行く、筋トレをする、呼吸法、Youtubeを見てダンスする、カラオケに行く
・休息を取る
(例)寝る、ぼーっとする(起きているが何もしないようにする)、マッサージに行く
・心理プログラムを活用する
(例)認知行動療法、マインドフルネス
・気になっている問題に直接取り組む
(例)トラブルになっている人と直接話す、先送りにしていることをすぐにやる
・社会的リソースの活用
(例)主治医や相談員等、専門家に相談する
【ワーク4】
在宅生活のストレスに対して、なにかコーピング(ストレス対処)をしましたか?コーピングをした場合、どのような変化がありましたか?また、コーピングをしなかった人はどのように体調が変化していきましたか?
【ワーク5】
これからの在宅生活のために、どのようなコーピングができると思いますか?最低30個考えてみましょう。
〇コーピングを考えるポイント
①コストのあまりかからないものを考えましょう。
(例:「旅行」はストレス発散に効果はあるが、お金も時間もかかる。「湯舟にゆっくり浸かる」はコストはあまりかからない。)
②効果を検証しよう。
意識してその行動を実践し、その後、どう気分が変わったかをチェックしよう。
③いろいろなコーピングを考えてみよう。
1つのコーピングに頼りすぎると、それがうまくいかない時に困ります。たくさんのコーピング手段を用意しておきましょう。まずは30個から。
【ワーク6】
ワーク5で挙げたコーピングで、今実践できるものがあればやってみてください。
【ワーク7】
ワークを実施した感想を書いてください。
課題の提出はWordをメールに添付するか、メールに直接記入してご報告ください。