FOA3

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FOAとは

FOAとは、『フォーカシング指向アート療法(Focusing Oriented Art Therapy)』の要素を取り入れて、皆さんがご自分の体や気持ちの状態に気づきを得るために行うプログラムです。本来は、『療法(Therapy)』とつきますが、このプログラムでは自己理解や自己受容をメインとし、therapyの要素を大きく取り上げないことから、『FOA』と名付けています。

フォーカシング指向アート療法自体は、フォーカシング指向心理療法と芸術療法が融合されたものです。では、そもそも『フォーカシング指向』とは何なのでしょうか。

フォーカシング指向心理療法とは、自分の体や気持ちなど、自分の中にあり、感じられているものに焦点を当てていく心理療法です。例えば、私たちは体の感覚や気持ちとして、『感じてはいるけど、言葉で説明するのは難しい』『言葉では表現しきれない』という状況になることがあります。

例えば、「モヤモヤする」であったり、「なんとなく変な感じがする」などです。これらの、『モヤモヤ』や『変な感じ』というのは私たちが体や気持ちでは感じているけど、言語化することがまだできていないもの「フェルト・センス」というものです。

フォーカシング指向心理療法では、このフェルト・センスをじっくりと見つめる・振り返っていく作業を行い、『今、自分にはどんな感じがあるのか』ということを見ていきます。

『フォーカシング』自体は日頃、誰でも行っているものだと言われています。私たちの気分や体の感覚もその一例ですが、本来言語として表現するものが難しいものが多くあります。ただ、それを「何かに置き換えて」「何かにたとえて」行うと、すんなりと表現できることがあります。

『あなたを動物でたとえるとなんでしょうか?』

本来、私たちは動物ではないので、たとえることができないはずです。しかし、私たちは「自分を動物にするなら…」と問われたときに自分の見た目や性格など、ポイントになる部分をふり返って、「この動物とならマッチする!」と感じる・思ったものをお答えになられているのではないでしょうか。この心の中で行っている作業工程のことを『フォーカシング』と呼びます。

フォーカシング指向心理療法では、この『フォーカシング』という過程を使い、今の自分の状態に目を向ける、理解し、受け止めることをしていきます。主には心理面接での取り組みが多くありますが、他にも媒介を使ってフォーカシングしていくこともあります。

そして、その媒介の一つと言えるのが、今回のプログラムで行っている『アート(芸術)』です。

フォーカシング指向アート療法の考案者であるローリー・ラパポートは、「人は元来、自身の気持ちや状態を絵で描き残す能力を持っている」「それはエジプトの古代文字などからも言えること」と話しています。このプログラムでは皆さんのご自身の気持ちや体の状態に目を向け、絵で表現したり、工作をしたりすることを通し、自己理解を深めます。

実際のワークをやってみましょう

それでは、早速FOAのワークを実践してみましょう。まずは、実際に書き出す前のウォーミングアップです。

1.ウォーミングアップ

お手持ちのメモ帳などを使ってみましょう。今回はご自宅にあるものを使って頂ければ十分ですので、紙、ある方は色鉛筆やクレヨンをご利用ください。無い方はボールペンや鉛筆などで参加してみましょう。

紙に波線、ギザギザの線、ダッシュ、点、力強く太い線、優しく柔らかい線を描いてみましょう。大きさや角度、場所は自由です。そこまで描けたらあとは自由に描いていって構いません。皆さんの気持ちや感じが落ち着くまでいろいろなものを描いてみましょう。

2.今のフェルト・センスをつかんで描く

皆さんの今の体の感じや気持ちを描いてみましょう。リラックスした姿勢を取り、何度か深呼吸をしましょう。そして、今の自分の体や気持ちにどんな感じがあるかを見ていきましょう。自分のその体の感じや気持ちにしっくりとくる色、形、線などを当てはめて探っていきましょう。なんとなくしっくりくる表現が見つかったら、それを紙に描いてみましょう。

3.3.こころの天気のワーク

今日はこころの天気というワークを行ってみましょう。
このワークは、今の自分の心の状態を天気として表現するワークです。

A4サイズの用紙をお手元にご用意ください。コピー用紙等で問題ありません。

    3.3.こころの天気のワーク:手順

    ①楽に腰かけた状態でゆっくりと深呼吸を繰り返します。体の中に深い呼吸を隅々まで届けるようなイメージを持ってやってみましょう。

    ②自分のこころの状態を感じてみましょう。頭で考える必要はありません。1分ぐらい自分の中を見ていき、何か浮かんできていたら、それを感じてみましょう。胸、お腹など、からだに何かを感じるかもしれません。その感じを見ていくことで、色や形、言葉が浮かんでくるかもしれません。

    ③浮かんできた感じやイメージ、言葉を天気として表現してみましょう。

    ④ワークをして気づいたことや感じたことをメモしてみましょう。

本日の課題の提出について

可能な方は描いたものをPDFや写真で送ってください。PCファイルのペイントを使って作成し、そのデータを送ってもらう形でも構いません。振り返りをした内容についてはワードファイルやメール文面にて送付してください。