自律訓練法でセルフケアを身に着ける
~・自律訓練法について・~
自律訓練法(Autogenic Training)は、ドイツの精神神経科医であるヨハネス・ハインリッヒ・シュルツ(J. H. Schultz)によって体系化された「集中的自己弛緩法」です。今回は、この自律訓練法について紹介します。
自律訓練法とは
厚生労働省のサイトによると以下のように説明をされています。
「注意の集中、自己暗示の練習により、全身の緊張を解き、心身の状態を自分でうまく調整できるようにした段階的訓練法です。具体的方法は、(1)目を閉じて、上を向いてゆっくりと体を横たえる。(2)気持ちが落ちついているという、決められた暗示の言葉を頭の中でくりかえす。(3)さりげない集中(受動的注意集中)を行い、段階的に練習していく。この方法は広く、心身症、神経症、などの治療の他に、ストレス解消や健康増進を目的に行われています。」(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト, こころの耳,厚生労働省)
自律訓練法の「自律」とは
自律訓練法の自律はよく自立と間違われますが、日本自律訓練学会のホームページによる「「Autogenic:本来人間の持っている自律性=恒常性すなわちホメオスターシスを機能させる」という意味があります。また「ありのままに任せる」「自己制御・自己練習」という意味も含まれます。「自立」「自立訓練」等と間違われて記される場合がありますが、「律」が正しい表記です。(日本自律訓練学会)」と紹介をされています。
目的・効果
セルフケア法のひとつである自律訓練法の目的は、余分な緊張ないリラックスして状態で、ゆったりとしたくつろぎが自分自身の力で得られるようになることです。
日本自律訓練学会では、その効果について以下のように紹介しています。
• 緊張・不安の軽減
• 疲労の回復
• 集中力を高める
• 自己統制力が増し、衝動的な行動が少なくなる
• 身体の痛みや精神的苦痛が緩和される
もちろん個人差はありますが、身体と心の活動が安定するようになります。
(日本自律訓練学会)
日本でも、ストレスマネジメントやパフォーマンス向上の目的で保健・福祉・教育を超えて産業やスポーツなど幅広く効果が上がっています。リエンゲージメントでも、お昼休み後に毎日この自律訓練法をおこなっています。継続をすることでこの技法が習慣化し、「緊張時の緩和などに役立っている」との声を利用者の方から聞いています。
リエンゲージメントでは、様々な心理プログラムをおこなっています。
無料見学相談を随時受け付けておりますので、ご興味がありましたら、お気軽にお申し込みください。お待ちしております。