「ちょっとしたこと」から始めてみよう❣
こんにちは。
まだ日中に暖かくなる日はあるものの、全体的に気温が下がってきて、いよいよ本格的に冬だな~と実感が湧いてきました❄
私は寒さに弱く、朝ベッドから起き上がるときや、帰宅して一度腰を下ろし休憩したとき等、そこから動き出すのに逐一苦戦しております…(笑)
そのまま動かない状態がダラダラと長引き、後になって焦ってバタバタと動き出すというのもたまにあります😂
以前は自分が怠惰なだけと思っていたのですが、こういったことに悩む方は意外と多くいらっしゃるようです👀
それを免罪符にするつもりはありませんが、自分だけではないと知り少しホッとしました😇
体調不良ということであれば、そのままゆっくり休養するのが対処となりますが、その対処が効果的とは言いきれない場合も多いと思います。
例えば個々人の性格・傾向や、生まれもった脳の特性、一時的な気分の落ち込み等、要因は色々と考えられますよね。
「じゃあ体調不良じゃないときはどうしたらいいの❔」という疑問が浮かんできますが、その答えは単純明快で、「(半ば無理矢理にでも)動く」です。
私がこの回答を受けたときは正直、「え~💦それができないから困っているのに~…😢」と内心思いましたが、その根拠となる考え方を知ると、「たしかに❕」と納得できました。
行動科学の観点でいうと、まず「動き出せない」の問題点の1つとして、「やる気が出ないから行動できない」という認識が挙げられると(心にグサッとくる耳の痛い話です…)。
その認識のままでいると、余計に動けない状態が長続きする悪循環に陥ってしまうほか、そもそも「やる気は行動し始めれば出る」とのことです。
この考え方は、「エミール・クレペリン」という著名な心理学者が提唱したもので、専門的には「作業興奮」というそうです。
例えば「勉強嫌いな人が、学校のレポート課題をやらなければと渋々始めたとき、色々と調べものをしつつ作業を進めるうちに、いつの間にか興味・やる気が出てきて、最終的には集中して取り組めた」という感じです。
また、行動を始めるときにもコツがあります。
何かをしようというとき、多少なりとも目標を立てて行動を始めるかと思いますが、そこで「目標・行動を分割し、必ずできるくらいの簡単なことからやってみる」というのが大切だと。
「朝ベッドから起き上がって行動できない」を例に挙げてみましょう。
「朝6:00にはベッドから出て、洗顔・着替え・メイク・食事・歯磨きを済ませて、7:00には出発する準備を整える」等、最初から自分の現状と比較して高すぎる目標を立てると、達成が難しく行動できないか、行動できても長続きしないことが多いです。
したがって、まずはこういった生活行動の1つ1つを分割し、直近でできそうなものを目標として、行動のハードルを下げたうえで実践を試みることが必要です。
前述の例でいうと、まず「ベッドから起き上がる」を目標にします。
そして起き上がるための行動も、以下のように細かく段階的に設定します。
①ベッドに寝たまま何度か大きく伸びをする
②上半身を起こして首・肩まわりや腕・手指を動かす
③足をベッドの外に出す
④立ち上がってリビングまで移動する
⑤リビングの暖房をつける(寒い時期に体を動かしやすくするため) …等々
そうした「必ずできること」をまずは週3日でも続けて、そこから3週間、3か月…と習慣化すれば、いつの間にか行動できるようになっているというわけですね😊
これも「感情ではなく行動に焦点を当てる」という行動科学の観点からきており、精神論で目標を達成するのではなく、「行動を仕組化して習慣づけるためのメソッド」です。
また、「行動の半分は無意識❕意志が弱くても習慣を変えられる❕」ともいわれており、行動を変えづらい部分もある私としては、少し心が軽くなりました👼
当事業所の利用者の皆さんにも、「目標・行動はスモールステップで、無理なく着実に達成を」と常々伝えております。
皆さんは実際にそのように行動なさっており、少しずつでも自分が本当にしたいと思っていた行動がとれて、達成感も得てモチベーションを上げつつ、より良い生活に向けて進めていらっしゃいます😊✨
このブログが少しでも、ご覧いただいている皆さんの役に立てば幸いです🍀