就労移行支援と定着支援
こんにちは。
急に寒くなりましたね。
鍋物がおいしい季節になりましたね^^
さて話は変わりますが、近年、リワークという言葉をよく耳にするようになりました。
これは「return to work」を略した造語で、主に精神疾患で体調崩された方が復職を目指すという意味で用いられています。
このリワークには種類があり、医療機関が行っているリワークと、行政の福祉サービスを利用しながら一般企業への就職をめざす就労移行支援があります。
就労移行支援は福祉のサービスを利用するため、ご利用者様の負担はほとんどありません(世帯年収によります)。
リエンゲージメントは後者の就労移行支援事業所で、精神疾患の方を対象にしています。
当施設では、次の就労のために体調管理、認知行動療法、アサーション、疾病教育、ストレス対処などを学ぶことができます。
こうしたプログラムによって自己理解を深めていただき、働いてからもご自分で体調等をコントロールできるよう準備をしていただく場になっています。
利用された方々はほとんど一般企業に就職されていますが、その方法を分類しますと、次の3通りです。
① 一般雇用(障害のない方と同じ条件の雇用)で、障害を開示せずに働く
② 一般雇用(障害のない方と同じ条件の雇用)で、障害を開示して働く
③ 障害者雇用で、障害を開示して働く(障害者手帳を取得)
就労移行支援サービスの利用期間中に就職された場合、このいずれの就職方法であっても6か月間、面談などで就職先での状況などを伺い、安定して勤務できるためのサポートを行っています。
また、障害のある方の就労の課題としてせっかく就職されても離職される方が多く、定着しないということがあったため、就労定着支援という福祉サービスも2018年に開始されました。
リエンゲージメントは就労移行支援施設でもあるのですが、就労定着支援も行っていますので、就職してからも最大3年半(就労定着支援は3年)の支援を受けられます。
定着支援では、障害者雇用での就労の場合には、業務内容や必要な配慮、悩み事などを伺って必要であれば一緒に企業と調整をするなど行っています。
定着支援の面談をしていると、「自己管理の大切さがわかった。」「自分の特徴がわかり、ストレス対処がしやすくなった。」「アサーティブなコミュニケーションが大切と痛感した。」など通所で身につけていただいたことを生かしながら勤務されているというお話を多く伺います。
提供しているプログラムが、ご自身のスキルの一つとなって、生活やお仕事で活用されているようです。
一口に就労移行支援といっても環境、内容など特徴はさまざまです。
百聞は一見にしかず、ご興味があれば、ぜひ一度見学だけでもいらしてくださいね。