“フロッタージュ”でストレス発散
皆さん、こんにちは。
最近は気温の上昇に加え雨の降る日も多く、湿度も高くなってきましたね。
湿度対策としては冷房や換気のほかにも、新聞紙や重曹等を部屋に置き、湿気を吸わせて湿度を下げる方法があります(新聞紙を放置するとカビが発生するため注意)。
また、家具と壁との距離を最低でも5㎝程あけると、湿気が溜まりにくくなる等、湿度を上げない対策もあります。
無理せずできる範囲の工夫をして、この季節も乗りきっていきたいですね。
さてリエンゲージメントでは、4月27日(水)に「疾病教育」のプログラムを実施しました。
疾病教育には、「精神疾患やその治療法・対処法について学び、症状の改善・体調の維持に役立てる」という目的があります。
また、生活リズム(睡眠や食事・栄養、運動)やストレス等、疾患と関わりの深い内容も取り扱います。
今回は、ストレスコーピング(ストレスに対処すること)をテーマに行いました。
ストレスコーピングの4種類に分けられます。
①問題解決型コーピング(直面している問題への対処行動をとる)
②情動処理型コーピング(気持ち・感情を吐きだす、リラックス・リフレッシュできる行動をとる)
③認知的再評価型コーピング(問題の捉え方を修正し、自分自身の認知を変化させていく方法)
④社会支援探求型コーピング(他者に相談しアドバイスを得る)
上記のなかでも今回は②を取り上げ、コーピングとして「フロッタージュ」というものを実践しました。
フロッタージュとは、「表面に凹凸(おうとつ)のある素材の上に薄い紙を乗せ、硬い描画材料でこすって模様を写し取る描画技法」のことで、幼児から高齢者まで幅広く楽しめる方法です。
絵を描くことが苦手な人でも取り組みやすく、実際にアートセラピーとして精神科領域でも取り入れられています。
プログラムでは市販の凹凸素材を使ったほか、折り紙でオリジナルの凹凸素材を作る、画用紙等を切り貼りして穴あき素材を作る等、人それぞれのやり方がみられました。
使う画材も色鉛筆・クーピー・クレヨン等と違ったうえ、型のデザインも個々で異なるため、まさに十人十色の作品が完成しました。
その中で共通して言えることは、「作品には1人1人の心の内が表れている」ということです。
自身の思考や感情等を表現する方法として、言葉として話す以外に、ジェスチャーや描画等の非言語的なやり方もあります。
今回行ったフロッタージュも、非言語的な表現方法の1つです。
1人で抱えきれない悩みや不安等を、友人等へ話してスッキリさせることと同様に、心の内に溜まったストレスを絵として外に出し、発散する役割を担っていたわけです。
なお、「フロッタージュ」は創作活動を楽しんでリフレッシュする等、気分転換の手段の1つにもなりますから、気軽に試してみてくださいね。
ストレスを我慢し続けることは心身にとって悪影響です。
我慢の限界もありますので、少しずつ発散していきたいですね。
ブログは以上となりますが、今回ご紹介したフロッタージュ以外にも、たくさんの種類のストレスコーピングがあります。
書籍やインターネットでも多くの情報が手に入りますので、そういったものの中から、ご自身に合ったコーピングが見つかるといいですね。
また、当事業所のリワークプログラムにご興味をもたれた方は、ぜひ一度ご見学にいらしてくださいね^^