折り紙で脳トレ
皆さん、こんにちは。
春一番も吹き、ここ最近は最高気温が20℃まで上がる日も出てきて、春らしい気候になってきましたね。
花粉症の人には辛い時期かもしれませんが、色とりどりのお花が咲く季節でもあります。
いまはまだ寒暖差が激しいので、もう少し気候が落ち着いたら、事業所の近くにある新宿御苑へ散策に行こうかなと思っています。
今からとても楽しみです。
さて本日は、先週実施したBNTプログラムについてお話ししたいとます。
BNTとは、「ブレイン(Brain)・ネットワーク(Network)・トレーニング(Training)」を略した造語です。
視覚や聴覚、言語、運動といった認知機能や運動機能等、複数の機能を同時に使い混乱させることで、脳を活性化させ、神経回路の向上を図るというものです。
普段慣れないような動きをすることも脳を混乱させるため、活性化を促すことができます。
そして、そういった活動を行うことで、認知機能や判断力、記憶力の改善効果があるといわれています。
先日のBNTのプログラムでは脳トレを主な目的として、折り紙工作をしました。
また、今回は「模擬会社」というイメージで、「PDCA」サイクルを回す体験をすることも目的として行いました。
PDCAとは、「計画(Plan)・実行(Do)・分析(Check)・是正(Action)」の略語で、「事業活動における管理業務を円滑に進める手法の1つ」です。
要するに、業務をより効率的に回すための改善の取り組みです。
折り紙工作を用いて説明すると…
P(計画):折り紙作品の製造方法を全員で協議。
D(実行):計画に基づき折り紙工作を行い、完成した作品を納品(完成度の低いものは返品される)。
C(分析):1回目の結果を受けて、計画・実行した製造方法の良かった点・改善点を話し合う。
A(是正):分析結果を踏まえ、製造方法の改善を次の作業にいかす。
といった具合になります。
利用者の皆さんには上記のサイクルを意識しながら、折り紙政策に取り組んでいただきました。
会社のモットーを「キレイで上品に☆」と定め、「バラ(花)」を作ることになりました。
時間制限や「納品数は最低5個」というノルマも設定されましたが、最初は「まず作ってみよう!」と、PCで作り方の動画を流しつつ、全員で一所懸命に工作へ取り組みました。
しかし、9個納品したうち7個が返品という結果に…。
この結果を受けて参加者全員で振り返り、業務の見直しを行いました。
「人それぞれ得意な工程が違うから、効率化のために、ここの工程は◯◯さんにお願いできますか?」
「担当作業が終わったら折り紙の準備をする等、全員が手を止めずに作業を行えば、もっと円滑に進むかもしれない!」…等、様々な意見が出ました。
そうしてその意見を反映し、新しい製造方法で2回目に挑戦しました。
その結果、全体の作業速度や作品の質は格段に上がり、8個納品したうち返品は3個で、見事ノルマを達成しました。
参加メンバーの皆さんはお互いに拍手をしながら、「やりましたね!」等と声を掛け合っていて、和気あいあいとした雰囲気が、自然と私にも伝わってきました。
単に個々人で折り紙をするだけでも、ある程度楽しく、脳に良い刺激を与えることはできます。
ただ、他者と協力してPDCAサイクルを循環させる意識をもつことで、達成感や対人コミュニケーションの大切さを実感できる機会になったように思います。
他者との交流を楽しみ、達成感や嬉しさなどの感情を分かち合えることも、集団プログラムの良いところだなとふと感じました。
他者と交流しながら、就職に向けて準備していきたいと、ご興味をもたれた方はぜひ一度見学にいらしてくださいね。