感情を調整する
こんにちは。
本日は感情を調節する機能とセルフ・コンパッションについてお伝えしたいと思います。
人は仕事や生活をするうえで、気持ちを調節しながら生きています。
その気持ちを調節する機能には、3つの型があると言われています。
①脅威システム(レッド)
②動因システム(ブルー)
③充足システム(グリーン)
この3つの型について見ていきましょう。
①脅威システム(レッド)
このシステムが稼働しているときは、自分にとって脅威となる刺激や状況がある時に、それと戦うための準備をするモードになっています。
そのため、「闘争・逃走反応」とも呼ばれます。
人は自分にとって、脅威となる事象に直面した際に、戦うか、逃げるかを選択し、その脅威から自分の身を守ろうとします。
この場合、思考はその脅威となる対象に絞られ、「怒り」「不安」「恐れ」「嫌悪」などの不快な感情を表出します。
脳内ではアドレナリンが放出され、瞳孔が開いて、意識が覚醒し、心拍数が上がり血液量も増し、呼吸が浅くなるといった身体反応を引き起こします。
脅威システムは、信号機の赤色のように、危険であることを知らせるシステムであるため、レッド・システムとも言われます。
②動因システム(ブルー)
このシステムは、物事に興味を持って突き進み探索したり、取り組んだりするモードです。
たとえば、何か目標に向けて達成しようと努力しているときと同じ状態ですから、思考は目的の対象のことしか考えられません。
動因システムが働いているときの感情は、「好奇心」「興奮」「快感」などが活性化されたポジティブなものが中心です。
この時に、思考様式や視野を広げたり、問題解決策や行動レパートリーを増やしたりすることで、人間関係の幅を広げたり、能力を向上させたりすることができます。
また、動因システムが稼働しているとき、脳内ではドーパミンやエンドルフィンが放出されています。すると、人は幸福感や快感を得て、この状態を保ちたいと感じます。
そのため、集中力が高まり、体中にエネルギーが湧き、仕事のパフォーマンスも高まるのです。
脅威システムがブレーキであるのに対して、動因システムは信号機の青色のように、アクセルを踏むシステムであるため、ブルー・システムとも言います。
③充足システム(グリーン)
このシステムは、人間関係において、安心・安全を感じるモードです。
人から理解されたり、受け入れられたり、わかってもらったりしたときの、心が満たされた状態です。
充足システムが稼働しているとき、思考は柔軟で、物事への幅広く冷静な視野を持てます。湧いてくる感情は、「親和」「愛情」「リラックス」「落ち着き」などの人間関係におけるポジティブな感情が中心です。
これによって誰かと親しくしたり、受け入れられたり、誰かのことを信じたりして安心できる関係を構築するのです。
また脳内では、愛情ホルモンであるオキシトシンが放出されています。
オキシトシンは他者への信頼度を高めたり、出産中の痛みに対するモルヒネの何百倍もの鎮痛作用をもたらします。
充足システムは、リラックスするイメージから、別名グリーン・システムと言われています。
そして、この3つのシステムがうまくバランスが保たれることで、感情の折り合いがつき、健康的な状態でいられるそうです。
しかし、現代のストレス社会では、どうしても偏りが生じてしまいがちと言われます。
では、どうしたらいいのでしょうか。
そこで有効なのが、以前のブログでもご紹介したセルフ・コンパッションです。
セルフ・コンパッションのエクササイズは、充足システムを活性化するトレーニングと言われています。
充足システムが活性化していくと、様々な脅威に耐えられる耐性がつき、脅威システムによって発動された不快な感情が緩和されるのだそうです。
皆さんも、セルフ・コンパッションを日々実践してみてはいかがでしょうか?
―引用文献―
ストレスに動じない”最強の心”が手に入るセルフ・コンパッション 石村郁夫 大和出版
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