今年の漢字
正解は、漢字の日です。
日本漢字能力検定協会が、1995年に記念日として制定しています。
毎年、その年の世相を象徴する「今年を表現する漢字」を全国から募集し、12月12日に京都の清水寺で発表しています。
みなさん、今年の漢字一字はなんだと思いますか?
ところで、みなさん自身にとっての一年を漢字一字で表現するとしたらどうでしょうか?
私は個人的に年末になると、「今年の自分を表す漢字一字」を考えています。
漢字にまつわる心理のワークの一つに、漢字フォーカシングというものがあります。
フォーカシングとは、自分が感じている感覚や言葉では言い表せないものを、ピッタリとくる表現に当てはめていくことです。
このフォーカシングを取り扱うのが、『フォーカシング指向心理療法』です。
その中のワークの1つである 漢字フォーカシングでは、ある状況や事柄、一緒にワークに参加している仲間等について、漢字一字で表現し、その意味合い等を考えていきます。
自分の感じたままをありのまま、漢字一字で表現することがポイントです。
漢字には様々な意味合いや表現があります。
自分がパッと浮かべただけの言葉でも多くの意味や背景があり、それが自己理解のきっかけとなることも多いです。
例えば、自分のこの一年について、「足」という漢字を思い浮かべたとしましょう。
「足」には、「あし(からだを支えたり、歩行につかったりする部分)」という意味もありますが、他にも「ふもと」、「たりる」、「止まる」、「よしとして許す」、「踏む」、「たす」、「過ぎる」、「へつらうさま」、「そく(はきものを数える)」という意味もあります。
意味を知ったところで、改めて自分を振り返ると、自分自身の現状やこれまでのことで気づくことが出てくるかもしれません。
何かが足りていない、あるいは足りていると感じていたのかもしれませんし、自分の今いる場所が『ふもと』のように感じられているということかもしれません。
このように、私たちは、自分の頭にパッと浮かんだものから、今の自分を知る大きなヒントを見つけることができます。
漢字に限ったことではありません。
自分や物事を知るためには、そのままの意味を受け取ることも大切です。
しかし、同時にそこに秘められている様々なものにも目を向けることができるかで、私たちの見ているもの、感じているものが大きく変わります。
日常を含め、どんな些細なことからでも、自己理解や物事を知るチャンスを掴んでいきたいですね。
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