ストレスとは
まだ5月だというのに本当に暑い日が続いています。
今日も30度を超える真夏日が予報されています。
皆さんは、この暑さで体調を崩されていませんか。
温度は、私たちの心身に影響を与えるストレス要因にもなり得ます。
そこで、今回は「ストレス」についてお話をしていきたいと思います。
もともとは材料工学の言葉で、物質にひずみやひずみを生じさせる応力に対してストレスという用語が使われていました。
ハンス・セリエという生理学者が、「ストレス理論」を提唱しました。
生物学的には、「生体が外部から物理的、心理的、社会的にいろいろな刺激を受けて緊張、歪みの状態を起こすこと」と定義されました。
そして、この「外的刺激」のことを「ストレッサー」、ストレッサーを受けた状態を「ストレス反応」と分けて呼んでいます。
日常生活では、区別することなく単にストレスとして用いることが多いようです。
ハンス・セリエは、動物実験の結果をもとに、ストレスに対する抵抗力が普段の正常値に対してどのように変化していくのかを見つけました。
ストレス反応を ①警告反応期 ②抵抗期 ③疲はい期 の3つの段階に分けています。
抵抗期では副腎皮質ホルモンが分泌され、身体の抵抗力が高まりますが、どうにかこうにか防戦している状態で余裕があるわけではありません。
その状態が長く続くと、疲はい期に移り、エネルギーは枯渇し抵抗力が急激に低下していきます。
材料工学における鉄筋の破断試験でも同じような現象がみられます。
鉄筋を両方向から外力を加えて引っ張っていきます。
外力が小さい範囲では、ひずみと応力は比例の関係で鉄筋は伸びていきます。
外力を取り除くとひずみも応力も元の状態に戻ります。
ところが、どんどん外力を大きくしていくと、ひずみばかりが増えて、ついには引き裂かれた状態になります。
これを破断と呼んでいます。
では、ストレスに対してどのようにつきあっていけばよいのでしょうか。
2本の柱で支えられた梁構造を思い浮かべてください。
梁に外力が加わると、梁のたわみは大きくなり、それにも耐えきれなくなると梁は折れてしまいます。
梁自体を太くして、耐力を大きくする方法もあります。
ストレス耐性を高める方法だと言えます。
もう1つの方法は、2本の柱の間にも梁を支える柱をもっと増やしていけばいいのです。
そうです、周りの人々の助けを借りるのです。
人に相談することも具体的な方法です。
ストレスに早く気づき、早い時期に自分なりの対処を施すことが大事になってきます。
ここでは絵や図を使っていないので、分かりにくかったことと思います。
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