解決志向トレーニング
3月中旬となり、少しずつ暖かい日が増えてきました。
寒暖差が激しい時期ですので、体温管理に注意しながらお過ごしくださいね。
さて、リエンゲージメントの心理プログラムには「解決志向トレーニング」というものがあります。
解決志向は1980年代に始まった新しい問題解決法であり、解決に役立つ強みに焦点を当て、有効に活用していく方法です。
最初はセラピーなど心理療法の分野で研究・開発が進められました。
今では、ビジネス、教育、チームマネジメント、リーダーシップ、コーチング、ファシリテーション、組織開発など多様な使われ方をしています。
人間の心の働きや脳の働きを踏まえて、解決が短期間で見えてくるように考え出されています。誰にでも取り組みやすく、安全性が高いことが特徴です。
人はそれぞれ、生活の中で様々な問題に直面することがあります。
問題解決を目指すためには、適切なアプローチが取られているかが重要となります。
問題へのアプローチ方法は大きく3種類に分けられます。
①原因追及型(問題志向)…問題の原因を明確にして、解決策を考える。
②問題無視型…問題があっても問題としない。
③成功追求型(解決志向)…問題の原因を追究しないで、問題が解決し成功した状態を追究する。
多くの人が普通に行なっているのは原因追求型の方法です。
これは、問題の原因が明確で、解決策が見つかり、解決策の実行が難しくない場合には成功します。
しかしながら、うまくいかないことも多々あります。
原因がたくさんあって、特定の原因を見つけるのが難しい場合、適切な解決策を考え出すのが難しい場合、解決策を実行するのが難しい場合には困難を生じてしまいます。
また、心理学には「悩みや問題は自ら作り出している」という考え方があります。
考え過ぎになってしまっている時には、問題を問題としないことが重要な場合もあります。
これが問題無視型の方法です。
一方、解決志向では、将来の解決像を思い描き、強みを活かして問題へとアプローチしていきます。
そのため、ネガティブにならず、解決の可能性を見出す方向に、思考やコミュニケーションが動き出し機能していきます。
例えば、部屋が汚れてしまっている時に、なぜ片付けができないんだろうと原因を考えるよりも、部屋が綺麗になっている状態をイメージして、どうやったら部屋が綺麗になるかを考える方が効果的です。
この例に限らず、人間関係などの問題についても、解決志向が効果的となる場面は多いです。
リエンゲージメントでは、問題を自然と解決の方向に向かわせるための心構えとなる3つの原則と実践するための基本的な手法である7つのスキルを学びながら、グループワークを通して学んだ内容の定着を図り、解決志向を学んでいくことができます。
興味のある方は是非見学にいらっしゃってください。
参考文献:橋本文隆(2008)「問題解決力を高めるソリューション・フォーカス入門」PHP研究所
※リエンゲージメントでは、
随時 無料のリワークプログラムに参加できる方を募集しております。
気軽にお問合せください。
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