天使の贈り物~1~ ブログ

天使の贈り物~1~

クリスマスを代表する花と言えば、ポインセチア。赤と緑のクリスマスカラーが印象的ですが、真っ赤な花びらのように見えるのは花を守る苞(ほう)であり、本当の花は苞の中心にある黄色い粒状のものだそうです。
このポインセチアの花言葉には、「あなたの幸せを祈る」というものがあるそうです。
ステキな花言葉ですよね。
それを聞いて以来、さらにポインセチアが好きになりました^^ さて、今回はそんなクリスマスにぴったりのお話をご紹介したいと思います。 20世紀最大の催眠療法家と評されるミルトン・H・エリクソン博士とクライアントの老婦人のお話です。
長いので2回に分けてお届けしようと思います。 ***
ある時、エリクソン博士の旅行先に、お金持ちの老婦人が訪ねてきました。 老婦人「私はお金に不自由は全くなく、大邸宅に住んでいます。イタリアから取り寄せた見事な家具に囲まれて、コックが毎日素晴らしい料理を作ってくれます。私は庭仕事が好きでしますが、ほかのことは全部メイドがやってくれます。けれども、私ほど不幸な者はいません。寂しくて寂しくてたまりません」 エリクソン博士はその話を黙って聞いていました。 博士「わかりました。あなたは教会に行きますか?」 老婦人「時々行きます。」 博士「では、あなたが行っている教会で、その教会に属している人のリストをもらいなさい。そのリストに誕生日を書き入れてもらいなさい。あなたは庭仕事が好きといったけれど、園芸の中で何をするのがいちばん好きですか?」 老婦人「アフリカすみれを育てるのがいちばん好きです。水やりも大変ですし、そう簡単には増えませんが、私は上手に増やすことができます」 博士「家に帰ったら、教会の人のリストを誕生日の順に並べなさい。そして、誕生日が来た人のところに、あなたが育てた花にきれいなカードを添えて置いてきなさい。誰にも見つからないように、そして、誰から来たかわからないようにするのですよ。これが宿題です。そのうちに、あなたがいちばん幸せな人になることを請け負います。もし幸せになれなかったら、飛行機に4時間乗って、また私のところにいらっしゃい。」 老婦人は心が虚ろでたまらなかったので、さっそくこれを試してみました。 博士から言われたとおりに、今月は誰が誕生日か調べ、きれいな鉢を作りました。誰にも見つからないように、朝三時に起きてこっそり鉢を届けました。 そのうちに、そのことが町で評判になりました。この町は素晴らしい町で、天使が誕生日にすみれの鉢をお祝いに持って来てくれる!と。
老婦人はエリクソン博士に電話をかけて報告しました。 老婦人「誰にも気づかれないで宿題は成功しています。」 博士「あなたはどうですか、まだ不幸ですか?」 老婦人「えっ、私が不幸だなんて…」 博士「あなたは半年前に私のところに来て、“私ほど不幸な者はおりません。お金もあるし立派な家もあるけれど、心の中は空っぽです”と、私に話したではありませんか。」 老婦人「そうでしたね。すっかり忘れていました。」 ***
この続きはまた来週…。
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