自分の状態を知る
自律神経の計測を行いました。
この計測では、外部環境への適応度、交感神経・副交感神経のバランス、心の活力度、肉体疲労度、ストレスに対する強さ、心身健康度等を数値として知ることができます。また、定期的に計測を行うことで、自分自身の継続的な変化も観察することができます。
ご存知の方も多いかと思いますが、自律神経は、交感神経と副交感神経の異なる神経系によって支配されています。交感神経は、運動時など体が興奮している時に働き、副交感神経は、食事中や睡眠時など体がゆったりとしている時に働きます。
また、交感神経は「闘争と逃走の神経」と呼ばれることもあります。
例えば、今、外で突然大きな音がしたとします。すると、あなたの注意はその音に向かい、脈が速くなる、全身の筋肉に力が入る、血圧が上昇する、血糖値が上がる、胃腸の運動や消化液の分泌が抑制されるなどの反応があらわれます。これらの反応は、外的から身を守る(逃げる、闘う)ために生まれながらに備わっている合目的的な反応です。心拍や呼吸が早くなるのは筋肉にエネルギーをたくさん送るのに役立ち、手のひらや足の裏に汗をかくのは、走ったり物をつかんだりするときに滑りにくくするのに役立ちます。とりあえず必要のない胃腸の運動や消化液の分泌は止まりますし、血液の成分は傷ついて出血したときに空気に触れるとすぐに固まるように変化していきます。危機的な状況に対するこれらの反応は、ホメオスタシス(恒常性維持)と呼ばれる身体の状態を一定に保つ「からだの知恵」によるもので、自律神経系が深く関与しているとされています。
こんなことを聞くと、いざという時に自律神経が働いてくれる為にも「自律神経のバランスは整えておいた方が良い!」と思いませんか?(私は思いました^^;)
自律神経が乱れる理由には、不安・プレッシャー・人間関係・就職・異動といった精神的ストレスや、睡眠不足・運動不足・栄養不足・不規則な生活・長時間通勤といった肉体的ストレスがあげられます。その他にも、暑さ・寒さ・騒音といったことでも自律神経には変化が生じます。
では、どのようにしたら自律神経のバランスを整えることができるのでしょうか?
日頃から心掛けることとしては、まず、日常生活を整えることだと思います。生活が整うと基礎体力がつき、自分の力が出せるようになります。その結果、ストレスに対応する力も強くなるわけです。
では、「今、自律神経が乱れているな」と気付いた時、どのようにしたら安定させることができるのでしょうか?
例えば、自分が物凄くイライラしていて、自律神経が乱れていたとします。このような時には、気持ちが穏やかになるにつれて、自律神経も安定してくることでしょう。
さて、あなたなら、どうやって気持ちを穏やかにしますか?深呼吸、リラクセーション、自律訓練法、散歩、軽い運動、スポーツ観戦、親しい人との会話など・・・、あなたにはどのような方法が合っているでしょうか?
何か自分に合った方法を知っておけば、いざという時にきっと役に立つことでしょう。
自律神経が乱れるようなストレスを感じた時、イライラ・不安を解消させたい時、自分に合った方法を行ってみることで、きっと安定の方向に向かうはずです。
しかし、いくら自分に合った方法を知っていたとしても、自分のこころの状態、体の状態を知らなければ(気付かなければ)、いつその方法を使えば良いか分からないのも事実だと思います。
そう考えると、「自分の状態を知る」ということは非常に大切なことなのだと思います。
ちなみに、リエンゲージメントでは、「心の体質改善ステップ」という位置付けで、下記内容をプログラムに取り入れています。
◇自分のこころの状態、体の状態を知る:病気への知識、病気と症状の違い、認知療法、リフレーミング
◇自分のこころの状態、体の状態を感じる:リラクゼーション、自律訓練法
◇規則正しい生活リズムの中で自分の症状をコントロールする:自分の生活プログラムを見る・かき出す、自律訓練法、アンカーリング
※リエンゲージメントでは、
随時 無料のリワークプログラムに参加できる方を募集しております。
気軽にお問合せください。
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