中庸(ちゅうよう)
先週から、一気に冷え込みが厳しくなってきましたが、それと同時にクリスマスシーズンを意識する季節にもなってきたと思います。
本日は、「中庸(ちゅうよう)」という言葉について一緒に考えていきたいと思います。
皆さんは、この言葉をご存じでしょうか?
「中庸」という言葉は「考え方や行動などがひとつの立場に偏らず中正であること。過不足がなく、極端に走らないこと。また、そのさま。」というような意味があります。
倫理学上の主要概念のひとつとされており、儒教やアリストテレスなどが哲学の中で使用された言葉のひとつです。
中庸であるためには「まんべんなく見渡して考えてみる」ことが重要です。
この言葉は、わたしの日常のなかでも度々手助けをしてくれます。
先日、帰り道のバスに乗り座席に座り帰っていると、ひとりの男性客に声をかけられ「邪魔なんだよ!」と突然怒鳴られました。
その時は、次のバス停で降車する予定だったので、そのまま席を譲りましたが、そのように言われた瞬間は「なんでそんなこと言われないといけないんだ。」と心のなかで叫んでいました。
その後、バスを降りてから気持ちを整理しようとしたのですが、そのとき「中庸」が私の頭をよぎりました。
「極端にならないように。」そう言ったセリフを頭のなかで思い浮かべることで「確かにイライラしたけど、今考えれば、あの人はなんでそんなことを言ったんだろう。」といった考えも持てるようになり、次第に冷静になり始めました。
そこからも「あの男性客は疲れてイライラしていたのかもしれない。そのなか座席でリラックスしていた私を見て、そのイライラと相まって強い口調で八つ当たりのようなことを言ってしまったのかもしれない。」と考えを整理することができ、気持ちも落ち着いていきました。
このように「中庸」をきっかけにひとつの考えに偏りすぎずに別の視点で考えることで、わたしは徐々に気持ちが落ち着くといった経験をしました。
感情的になると人は主観的な考えに偏りやすくなってしまうものですが、そういった偏った考えが、自分を苦しめてしまうことがあります。
何が正しい考えなのか、正解は何なのかを考えると際限がありませんが「このように考えることもできる。」といった考え方の幅を広げることで、自分の考えや気持ちをうまくコントロールしやすくなります。「中庸」はそのようなセルフ・コントロールに対して貴重なヒントを与えてくれる言葉だと私は思います。
このように考え方の在り方として、この言葉は昔から使われてきました。
現在では、科学的な根拠をもとにセルフ・コントロールを実現させていく取り組みとして、認知行動療法を始めとする様々な技法が開発されています。
リエンゲージメントでも認知行動療法をはじめとする様々な心理プログラムを行い、考え方の幅を広げたり、円滑にコミュニケーションを取ったりするためのスキル習得を、お手伝いさせていただいております。
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🔶🔷イベント情報🔶🔷 早稲田ミュージックラボ 第13回定期演奏会(区連携事業)
早稲田ミュージックラボは、音楽活動を通して地域に育つ次代を担う子どもたちの健全な育成を目指す団体として、2008年に牛込地域に誕生しました。
小中学生を中心とした早稲田少年少女合唱団と、中学・高校・大学生による早稲田青少年吹奏楽団の二つの部門で構成されています。
合唱団、吹奏楽団が練習の成果を発表する演奏会です。当日直接会場へおいでください。
【詳細】
🔹日時:12月15日(日)午後2時~4時(午後1時30分開場)
🔹会場:牛込箪笥区民ホール(箪笥町15)
🔹曲目:早稲田少年少女合唱団:「翼を抱いて」「COSMOS]「世界に一つだけの花」ほか
早稲田青少年吹奏楽団:「スペイン」「キラキラ星変奏曲」「サンタの旅」ほか
🔹費用:無料
🔹問い合せ:早稲田ミュージックラボ・後藤 TEL:090(3205)0702
>>イベントホームページ
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