きりが悪くてむしろ良い?!
9月9日は重陽の節句でした。
別名菊の節句とも呼ばれている、日本の5大節句の1つです。
今はほとんど知られていない節句かと思いますが、古来から奇数は縁起の良い数字として扱われており、中でも最大の陽数である「9」が重なる9月9日を陽が重なると書いて「重陽の節句」としたそうです。
重陽の節句では、菊を用いて不老長寿や繁栄を願う行事を行っていたようです。
さて、節句に見られるように私たちは普段、節目や区切りを意識する事が多いように感じます。
新年を迎えるにあたり、大掃除をしたり、美容室へ行ったり。
新年度から新しい習い事などをスタートしたり等。
きりが良い、きりが悪い等ともよく言いますよね。
行動を起こす時に、この「区切り」が背中を押してくれることもありますが、ときどき行動を後回しにしてしまう原因になってしまうこともあります。
”なかなか行動にうつせない”そんな時には、「区切りをつけない」ことをお勧めします。
「いつやるか?今でしょ?!」ちょっと古いですが、そういうことです。
そもそも、「きりの良さ」なんて自分で決められてしまうので、いくらでも先延ばしの理由ができてしまいます。
4月1日に出来なかったら、次は5月から…6月から…7月から…新年から…新年度から…。
あっという間に1年経ってしまいますね(^^:)
そうであれば、中途半端な時期からでもやり始めた方が全くやらないよりも良かったなんてことになりかねません。
また、この「やるかやらないか」という考え自体に、「全か無か」「0か1か」という極端な思い込みが隠れています。
こうした極端な思い込みがあると、”行動を起こす”ことはもちろん、”行動を継続する”ことにも悪影響を及ぼします。
例えば、「4月から毎日10個英単語を覚える!」という目標を立てたとしましょう。
もし1日でも出来ない日がでてしまったら、「目標達成できなかった!もういやだ!」と負の気分になり、意欲がそがれてしまったりするからです。
それならば、「毎日と決めたけど、出来ない日があっても仕方ない、10個覚える時間はないから今日は3個だけでも覚えよう」と考える方が、心に余裕もできますし、「失敗体験」をせずに済むため、行動は継続しやすくなると思いませんか?
昔から、「継続は力なり」と言われていますが、1週間1日10単語覚えて翌週からできなくなってしまうよりも、1日3個でもやれない日があっても続ければ最終的には途中で投げ出すより単語数を覚えられます。
きりの良さなどは求めず、ゆるーく継続していくのが大切ですね。
実は、仕事でもきりの良い所までやらない方が休憩後に仕事がはかどると言われています。
理由はいくつかありますが、きりの良さを求めてしまうことで、時間管理や優先順位が曖昧になってしまうためともいわれています。
「区切り」を意識することは悪いことではありませんが、もしも、皆さんの行動が「区切り」によって先延ばししていると感じた際には、少しだけ意識を変えてみてはいかがでしょうか?^^
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