「聴く」ことの大切さ
猛暑の日が続いています。
ワールドカップも盛り上がり、ますます熱気を帯びていますが、寝不足になっていませんか?
さて、今回は、傾聴についてお話ししたいと思います。
傾聴とは、字のごとく、耳と目そして心を傾けて相手の話を聴くという意味になります。
職場では、相手の話をしっかりと聴けているでしょうか。
コミュニケーションの現状をを示した調査結果があります。
「自分は部下の話をじっくり聞く方だ」と答えた上司の割合は87%でした。
それに対して、「上司は自分の話をじっくり聞く方だ」と答えた部下の割合は72%でした。
上司と部下との間での認識にずれがあることが分かります。
「時間がないから、結論を先に言ってくれ」と言っている上司の姿が浮かんできます。
では、学校や家庭ではどうでしょうか?
「何が言いたいの?」
「はっきりと言いなさい!」
などと、子どもの話を遮っていませんか?
そのように言われると、子どもはハッキリしたことしか話してはいけないと思ってしまいます。
思っていることを正直に言えなくなります。
「あれも思う、これも思う」と話すことで、言葉にすることで、思っていることが整理されていきます。
考える力もついてきます。
傾聴とは、相手が本当に言いたいことや気持ちを理解することにあります。
そのためには結論だけでなく、相手の心の動きやそのような気持ちになったプロセスを聴くことが大切になります。
「自分の気持ちを言ってもいいんだ」
「自分の行動を見守ってくれているんだ」
という安心感が生まれてきます。
そのような安心感は、学校や家庭、職場の雰囲気を変えていきます。
ただ、聴くことが大切だと意識していてもできない場合もあります。
例えば、他に気がかりなことがあったら、それを考えながら相手の話を聞いていても集中することはできません。
疲れていたり体調が良くない場合も、相手の話を聴くことができません。
聴く側に心の余裕があって、相手の話を聴きことができます。
聴くことができるかどうかは、自身の体調や心の余裕を測るバロメータにもなります。
心に余裕がない時には、改めて時間をとって話を聴くなどの工夫も必要です。
たかが傾聴、されど傾聴、奥深いと思いませんか?
リエンゲージメントでは、「傾聴トレーニング」のプログラムが用意されています。
「傾聴トレーニング」を通じて、相手の気持ちも自分の気持ちも大切にすることを学んでみませんか。
参考文献
『相手のの気持ちをきちんと聞く技術』平木典子著 PHP出版
『アサーション・トレーニング 深く聴くための本』森川早苗著 金子書房
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