思い込みを取り払う
12月に入り、1日から横浜駅の地下街の多くのお店がリニューアルオープンしました。
リエンゲージメント横浜に来る途中の道すがらでもありますので、長い期間工事を見てきました。
ようやく完成した今、新鮮な気持ちでスタッフもその道を歩いています(^^)
そんなリエンゲージメント横浜も開所して既に半年以上経過しました。
日々、様々なプログラムが行われており、最近は心理プログラムもかなり充実してきています。
その中でも特に「エンカウンター」、「認知行動療法」、「アサーショントレーニング」では最近、“思い込み”について取り上げて行っていました。
思い込みについては、以前にもブログで記載したことがあります。
こんな寓話があります。
あるところに自分のからだや病気について、心配性な男がいた。
男は死ぬことを恐れていて、ある日、自分は死んでいるのではないかと思いはじめ、妻にそれを尋ねた。
妻は男に手足に触れるように伝え、「暖かいでしょう。それが生きている証拠よ。もし、あなたが死んでいるのだったら、手足が氷のように冷たくなっているはずだわ。」と言った。
男はもっともな話だと安堵した。
ある雪の降る日、男は森に、まきを切りに出かけた。
まきを切るために手袋を外し、作業をしていたが、何気なく額に手を当てたときに男は、自分の手が冷たくなっていることに気づいた。
恐る恐る足にも触れると、足も氷のように冷たくなっていた。
男は自分が死んでいると“気づいた”。
「死人がまきを切りながらその辺をウロウロしているのはまずいな。」
男は斧を放り出し、冷たい地面に横になって、胸の前で腕を組み、じっと横になっていた。
まもなく数匹の野犬がやってきて、男の持ってきた革袋を破き、食料を食い荒らし始めた。
男は「俺が死んでいるとは、なんて運のいい奴らだ。そうでなければ俺が蹴散らしてやるところだ」と思っていた。
野犬は次に、男の連れていたロバを襲い、食いつくした。
男は自分が死んでいなければ守ってやることができたのに…と思うだけだった。
野犬は次に、人間のにおいを嗅ぎつけ、男の周りを囲んだ。
「今、俺は食われるのだ」、「もし俺が死んでいなければ、そんなことにはならないのに」、男はそう思いながら、野犬に食べられてしまった。
寓話のストーリーは、非常に残酷で恐怖を感じるものとなっていますが、これにも人による“思い込み”が多く出てきています。
人間は自分の見たいように物事が見えたり、自分が思うように思ったり、考えたりする生き物です。
思い込みは時にその人の行動をも抑制してしまいます。
この寓話でいえば、男は自分が死人であると“気づいた”(思った)ことで、最終的には本当に死んでしまうという結末を迎えます。
“思い込み”は人を縛ってしまう一つの鎖にもなり得るのです。
その思い込みを作る原因となるのが、第一印象や自分自身の持っている考え方のクセ等です。
「第一印象だけに捉われずに他者とコミュニケーションをとること」
「自分自身の持っている考え方のクセを見て、改善をしていくこと」
これらのことを心理プログラムの中で、学び意識していっていただきたいと思います。
今、横浜市内にある 三渓園 が紅葉の見ごろを迎えています。
紅葉は朝晩と昼の気温差が10度以上になると進むと言われています。
12月に入り、世間はクリスマスやイルミネーションに目が行きがちですが、今年は今こそ紅葉が綺麗な時期。
「12月」という 思い込み を一度捨てて、紅葉を観に行くのも新鮮かもしれません(^^)
三渓園
〒231-0824 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
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