鎖につながれた象
前々回、限界は自分で決めているというお話をしました。
自分で決断することは、当然ですが、良い意味でも悪い意味でも、人生に大きな影響を与えます。
物語を紹介します。
—鎖につながれた象—
とあるサーカスのショーに出ている象の話です。
その象は、ショーに出ているときは、大きな体と怪力を活かして大迫力のショーをみせてくれます。
ショーが終わると、次の出番までの間、鎖につながれ おとなしく待っています。
鎖は、地面にささっているだけの ちっぽけな杭につながれています。
たしかに鎖はいかにも頑丈そうなつくりではあるものの、象の怪力をもってすれば、杭ごと引っこ抜いて逃げることなどワケ無いように見えます。
では、なぜ象は逃げないのでしょうか。
ある人が言います。
「飼いならされているから逃げないんだよ」
本当でしょうか。
飼いならされているなら鎖でつなぐ必要はありません。
答えを教えてくれた人がいました。
「象が逃げないのは とても小さいときから同じような杭につながれているからだよ」
想像してみてください。
生まれたばかりの子象が杭につながれているところを。
押したり、引いたり、汗だくになって逃げようとしているところを。
しかし、小さな子象にとって、杭はあまりに大きすぎました。
努力の甲斐なく逃げることはかないませんでした。
それでも次の日、子象はまた力いっぱい頑張りました。
その次の日も、そのまた次の日も…。
そして、象はある日 決断をします。
自分の無力さを認めて、運命に身を委ねようと。
それが、彼の一生において一番おそろしい決断になるだろうことなど、当然知る由もありません。
大きく立派に育った象は、力強いショーをみせるまでになりました。
しかし、生まれて間もないときに無力だと感じた その記憶が今でも彼を支配しています。
そうです。
「できない」と信じ込んでいるから逃げないのです。
そして、なにより残念なことは、二度とその決断について真剣に考えなおさなかったことです。
二度と、自分の力を試そうとしなかったことなのです。
小さい頃の決断が大人になってからも恐ろしいほどの力で人生を支配します。
まだ適切な判断をするだけの知識も経験もない小さい頃にした決断が、その後の人生に大きな影響を与えるのです。
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